奨学生募集案内


黒田奨学会奨学生募集のご案内
(支給制度の拡充に際して)

〜いかに社会に貢献するか〜 一緒に考えてみませんか?

公益財団法人 黒田奨学会
理事長 伊達 健太郎
 令和3年6月11日

1.大学進学を目指す高校生の皆さんへ
黒田奨学会は、社会に貢献しようという熱意ある人を奨学生として募集していますが、黒田奨学会の奨学制度は令和4年度から大きく拡充します。

2.黒田奨学会は大正4年に設立された財団法人(平成25年1月に公益財団法人へ移行)で、当初から社会に貢献する人材の発掘と育英を目指してきました。当財団は旧福岡藩当主であった黒田家の寄付により設立されましたが、黒田家の育英制度はこれに先立つ50年前、明治維新において筑前藩の出身者の出遅れを挽回すべく始められました。
慶応3年から明治の初めにかけて藩内から18名の若者を欧米に留学させましたが、その中にハーバード大学のロースクール卒業者が3名もいたことは驚くべきことで、黒田家による学資給付があったことはもとよりですが、故郷の期待に応えようという若者の熱意の結果でした。
留学から帰国した学生はいずれも全国で活躍し、わが国の社会的、経済的発展に寄与しました。
黒田奨学会は帰国した留学生の進言により設立されたようです。当奨学会の理事となった金子堅太郎は、奨学生を前に「諸君は社会のために働け」と激励したという記録があります。故郷福岡のためでも国家のためでもなく、社会のためにというのは、「社会に対して貢献してほしい」という当奨学会のモットーに繋がります。
金子堅太郎はハーバード大学同窓のルーズベルト大統領の仲介でポーツマスの講和に寄与しましたが、彼が日露間を超えた国際社会の和平に貢献したことは大いに評価すべきと思います。当奨学会はやはりハーバード大学ロースクールを卒業し、初代フランス大使となった栗野慎一郎をはじめ、多くの外交官を輩出しておりますが、現在の奨学生にも外交官志望者が多いのはその伝統を引くものと思われます。

3.この世の中には依然として格差の問題、環境の問題、健康の問題、幸福感の問題等、様々な問題が山積しております。
身近なところでも、「なぜわが国では新型コロナのワクチン開発が進まないのだろうか」、「わが国では巨大IT産業は生まれないのだろうか」、「世界中からテロをなくすことはできないのだろうか」など、多くの問題があります。若い皆さんの斬新なアイディアで解決できそうな問題もあるのではないでしょうか。
もちろん学問の探求や、芸術の追及、経済の向上などそれ自体が社会への貢献になり、同時に社会問題の解決につながるものもあるでしょう。皆さんが大学で何を研究するか自由です。しかし、折角、学問をするのであれば、それが人々の幸福につながるような成果を生むことが皆さんの人生を有意義なものにするのではないでしょうか。

 4.以上のことを踏まえ、黒田奨学会の支給制度の特徴的な内容をお知らせします。

1)当奨学会では、単に奨学金給付だけにとどまらず、充実した研修ができるよう環境を整えています。 
奨学生は、定期的に行われる研修会で研究発表を行い、他の奨学生および教育指導担当者を交えて討議を行っています。奨学会は研修室も備えており、九州地区の奨学生を対象に年4回の研究発表会を実施しています。関東地区と関西地区に在住する奨学生に対しては、年1回、教育指導担当者が現地に出向いて研究発表会を実施しています。
令和2年度からはオンライン設備も備えており、奨学生は自分の所属地域外の研究発表会に参加することができます。加えて、研究発表会だけに限らず、どこからでも奨学会の教育指導担当理事と随時オンラインで相談をし、情報や意見の交換をすることができます。

 2)学力・成績の評価が求められます。
社会に貢献する活動をする上ではそれを裏付ける学力が要求されます。当会の奨学生は近い将来、社会において指導的立場で活動することが期待されます。そのためには並外れた学力が必要となります。
奨学金支給の条件として大学の成績でGPA2.5を取得することを要求します。平均点にすると75点ですが、現奨学生のほとんどがクリアしております。
また、大学院へ進学する奨学生は、GPA3.0の成績をクリアすれば継続して奨学金の給付が認められます。

 3)修学に専念できる環境作りに協力します。
低所得家庭からの進学者には入学準備金を一時金として基本支給額の他に支給します。すなわち、入学後はアルバイトせずに修学に専念できる環境を提供することによって、2年次以降の持続的給付が可能となるような成績を維持して欲しいためです。
ただし、国からの給付奨学金や大学からの入学金および授業料の減免がある場合は相当額を控除します。

4)海外の大学や大学院への留学を支援します。
これまでも海外の大学との単位交換留学や短期間の海外での学術研修について、特別支援奨学金として支給してきましたが、令和4年度は海外一流大学への留学あるいは国内大学卒業後の海外一流大学院へ留学する際には必要な資金を奨学金として特別支給することにしました。
勿論、研究テーマや成績などを総合的に勘案して決定いたします。

5.瑞藤会会員としての活動が約束されます。
黒田奨学会員になると自動的に瑞藤会会員になります。
瑞藤会というのは、現役奨学生やOB・OG、及び当会の役員や関係者で構成する会で、100年以上、会員数1200名以上の歴史ある組織です。
瑞藤会では会員名簿を毎年発行していますので、会員同士で学問上や仕事上の情報を交換することができます。OB・OGは世界中で活躍しており、専門分野も多岐に渡っていますので、社会貢献に役立つ情報も得られます。
瑞藤会会員になれば一生の付き合いとなりますので、瑞藤会総会や各地の研修会の際に懇親を深めることができます。

6.令和4年度の奨学金の給付内容は下記のようになっています。
1)基本給付額
 学部生は月額6万円。大学院修士課程は8万円、博士課程は12万円

2)低所得家庭の入学生に対して50万円以内の入学準備金を支給

3)自宅外の居住者に対しては、九州、関東、関西、それぞれの居住地区に応じて支給額を加算

4)学部2年次以降は成績により月額支給額を加算

5)特別な研究テーマについては、特別研究費としての研究助成金を支給